e-Retailingとは?


はじめに:
 主査のY&Iジャパン代表の伊藤(Stella Y.Ito)より、e-Retailing研究における、゛e-Retailing"の意味と、研究テーマの意図及び方向性を御伝え致します。(H12.4現在)
 昨年から、IT革命やインターネット革命、e-ビジネス時代の到来を象徴するかの様に、あらゆる分野で、"e-"や"i-"を接頭語とする用語が氾濫している。あえて説明しなくても、ニュアンスが理解でき、また、企業では、この新語を利用すれば全て新しい事として、受け入れられやすくなってきた様だ。流通業界においても、e-Retailingという用語を、'98年NY滞在中に知ったのだが、既にオンライン小売関連に対して、e-Tailing、e-Tailer、e-Tailという用語での新語群が普及している。最近では、既存のBrick and Mortar型の有店舗小売業に対し、クリックスルーでWeb上のe-店頭(Storefront)接点でショッピングできるゆえんで、Click and Mortar型の小売業と言われる様になった。
 弊所も、'97年より経営情報学会(JAMSIN)の"ITと新流通"研究部会で結果としてSCMを研究した延長で、本年からは、顧客志向の流通の実学研究へのこだわりから、"e-Retailing"部会を改めてスタートさせた。実際の研究内容は、狭義のe-Tailingやe-SCM(方法論としての固有名詞)だけでなく、"Retailing in e-Business Era"という広義の立場で、既存の流通業がもつべきマーケティングの奥義や原点を失わないで、リアルビジネスとe-Tailをブレンドした研究を行ないたいという意向がある。
 実際ポータルビジネスとして成功している事業者にあっても、小売業マーケティングの本質がないと買物ポータル、ましてやショッピングモールとしてのデスティネーション(目的店)事業はうまくいかない。また、ECの店頭機能だけでなく、米国のeRetailingセミナーでも話題にしているバックエンド機能が不十分では真の顧客満足を得られない。また既存小売業にあっては、e-ビジネスを新規チャネルとしてチャネルミックスの政策を打ち出す必要がある。この様に、"e-Retailing"には、今後、解決及び改善すべきテーマが多い。
 これらの状況を踏まえて研究部会を進めていきたいと考えている。また合わせて、"e-Retailing"という用語も普及させていきたい。
以上